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2011.12.20

世羅町本郷の保育所跡地に児童クラブ 保護者向けの講座も(中国新聞)

広島県世羅町は20日、ことし3月に閉所した同町本郷のおおた保育所跡地に、放課後児童クラブや子育て支援講座などに活用する「町児童ふれあいセンター」を開く。

保育所跡地の約830平方メートルのうち、建物など約477平方メートルを改修して使う。遊戯室を含む4部屋と滑り台などの遊具、園庭を備える。利用に応じて職員2人が付き添う。

同センターでは主に、放課後児童クラブを有料で開く。昼間に保護者が仕事などで自宅を留守にする小学1~3年生が、遊びや学習をしながら過ごす。

児童クラブはこれまで、近くの町人権センターで開いていたが、建物の老朽化に伴い移転する。現在は平常時には約30人、夏休みのピーク時には約60人が利用している。

児童ふれあいセンターでは、子育てや児童福祉を学ぶ保護者向けの講座、児童と中高生の交流イベントなども開く。開館時間は午前8時半から午後6時まで。日曜日と祝日、12月29日から1月3日までは休館する。

町子育て支援課は「学校とは違う遊びや交流を通じて子どもの健全な育成を図りたい」としている。

神谷明彦町長は「著作権の問題は慎重に扱うべきであり、指摘を受けた以上、改善するべきだと考えた」と話した。

(2011年12月16日 中国新聞)

2011.12.13

知的障害者に遊具規制 グリーンランド 一律対応に不満も(西日本新聞)

熊本県荒尾市の遊園地「グリーンランド」が今秋から、知的障害のある来園者は一律に、施設内にある約6割の遊具の利用をできないよう制限している。園側は「未然に事故を防ぐためにやむを得ない」と説明する。しかし、以前利用できた遊具に乗れなくなった来園者は「楽しみにしていたのに」と不満の声を上げている。識者は「知的障害の程度は個々人でさまざま。個別対応する手段を講じるべきで、現状は知的障害者の人権を侵害している」と指摘する。

9月23日の休日、福岡市早良区の軽い知的障害のある20代の男女がグリーンランドをデートで訪れた。窓口で療育手帳を提示して障害者は割引になるフリーパスを購入しようとすると「ほとんど乗れませんが、いいですか」と説明を受けた。2人は仕事や公共交通機関の利用など日々の生活は1人で送れる。女性は母親に電話連絡し、母親が電話で園に抗議。園は、母親の話から「2人は健常者と変わりがない」として、この日2人の全遊具の利用を認めた。しかし、女性は「悔しい。二度と行きたくない」と傷ついてしまった。

グリーンランドが知的障害者の利用の一律制限を始めたのは9月中旬。パンフレットによると、障害の程度を問わず、全65施設中41施設の利用を制限。園と遊具メーカーが1年半かけて実地調査し、制限遊具を決めたという。時速20キロで走る「てんとう虫コースター」は、ホームとコースターの間に体を挟む恐れがあるとして制限。「ベビーゴルフ」(パターゴルフ)は、知的障害者がボールをコース外に打ち出した事例があったとして利用できなくした。

一方、身体障害者は1人で乗り降りが可能か、など七つのチェック項目によって乗車の可否を判断することにした。

知的障害者の事故はグリーンランドでは起きていないが、他施設には例がある。としまえん(東京)では2010年、11年に計2件発生。10年には水平のまま振り子状に動く「フライングカーペット」に乗った15歳の少年が数メートル下に落ち、重傷を負った。少年は安全バーから体を抜いて座席に横になっていたという。

としまえんは現在、従業員と付添人が相談の上、乗車の可否を決めている。スペースワールド(北九州市)や富士急ハイランド(山梨県)も同様の対応。東京ディズニーランド(千葉県)は特に制限を設けていない。

グリーンランドは「一度でも事故を起こせば、それは園の責任。現場が遊具を一番理解しており、来園者に納得してもらうしかない」(遊園地事業部)と話す。制限をめぐり、電話での問い合わせが数件あったという。

遊具の安全問題に詳しい日本大理工学部の青木義男教授(安全設計工学)は「事故の責任を施設側に押しつける風潮があるため、防衛したのだろうが、一律制限は閉鎖的」と指摘。関哉直人弁護士(第二東京弁護士会)は「知的障害者の障害の程度はさまざま。障害者側の意見も交えて個別に利用できるか否かを判断すべきだ」とする。

佐賀市の知的障害者支援施設「かささぎの里」を運営するかささぎ福祉会常務理事村上三代さんは「みんなが楽しめるのが遊園地。制限は大変悲しい。障害をよく知る付添人や従業員がよく話し合えば柔軟な対応ができるはず」と話した。

(2011年12月10日 西日本新聞)

2011.12.05

公園遊具のキャラクター画、指摘受け黒塗り 愛知・東浦(asahi.com)

アンパンマン、ドラえもん……。愛知県東浦町緒川の於大(おだい)公園で、遊具に描かれていたおなじみのキャラクターそっくりの絵が突然、姿を消した。朝日新聞が著作権侵害の恐れがあると指摘したのを受け、管理する町が11月上旬、絵を黒塗りにしたり、地元ゆかりのキャラクターに描き換えたりした。

同公園の遊具広場にある滑り台などには、ゲームのキャラクター「ピカチュウ」や、頭にタケコプターを付けたドラえもんなど、人気のキャラクターをまねた絵が計9枚、ペンキで描かれていた。

町公園緑地課によると、遊具広場は1993年ごろに開設された。ただ、これらの絵がいつごろ描かれたかは、はっきりしないという。担当者は「遊具が殺風景ではよくないと考え、絵心があった嘱託職員が子どもが喜ぶ絵を描いたようだ」と説明する。著作権者から使用の許諾は得ていなかったが、警告を受けたことはなかったという。

今年10月、朝日新聞が「無断利用ではないか」と指摘したことから、町側は内部で検討。不適切と判断して11月11日に人気キャラに似た絵を消し、滑り台の壁面には、町観光協会のキャラクター「おだいちゃん」を描いた。

神谷明彦町長は「著作権の問題は慎重に扱うべきであり、指摘を受けた以上、改善するべきだと考えた」と話した。

(2011年12月3日 asahi.com)