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2011.2.14

カーブミラー腐食し44基更新(中国新聞)

広島県熊野町の町道で昨年9月、カーブミラーの支柱が根元で折れ、軽乗用車のフロントガラスを直撃する事故が起きていたことが分かった。町は犬などの尿を浴び続けたのが腐食を早めたと推測。緊急点検で危険と判断したミラーなど44基を更新した。一方、専門家は「腐食には他の要因も絡む」と指摘する。

町によると事故は昨年9月25日、同町川角で発生。運転していた男性は軽傷だった。支柱は高さ2・5メートル、直径7・5センチの鉄製で、中は空洞。町が1993年ごろ設置した。

町建設課は「腐食部分に強いアンモニア臭を確認した」とし、犬のマーキングなどで尿を一方向から浴び続けたのが腐食を早めた原因と判断。大半がペットとみられ、「飼い主のモラルに期待するしかない」と弱っている。

町は町道と町管理の農道のカーブミラー、道路照明灯計約千基を目視で緊急点検。腐食とともに尿の臭いを確認した44基を1月上旬までに取り換えた。腐食防止塗装が施してあり、費用は920万円だった。

熊野町の推測に対し、広島大大学院の礒本良則准教授(化学工学)は「尿は原因の一つに挙げられるが、根元にたまったごみが保水したり、水たまりがあったりすれば腐食が早まる要因になる」と指摘している。

(2011年2月10日 中国新聞)

2011.2.14

公園遊具:90基使用禁止 摩耗など老朽化、事故起きる前に-名張 三重(毎日jp)

名張市が管理する公園の遊具計90基が、老朽化などを理由に昨年8~10月ごろから一斉に使用禁止となっている。市民からの苦情も寄せられており、市維持管理室は「遊具の事故が全国的に多く、使用禁止にしている。3月初旬から補修を始めたい」としている。

市の公園は計164カ所にあり、点検対象の遊具を計561基設置している。禁止は08年に国土交通省の指針が改訂され、安全基準が厳しくなったことを受けたもので、大規模なケースは初めて。目立った事故は発生していないが、摩耗やサビが見られる遊具に立ち入り禁止のテープなどを付け、補修不可能な13基は撤去するなどした。大半が30年を経過しているという。

使用禁止遊具は55公園にあり、つつじが丘、桔梗が丘地区などの団地に多い。住民から「なぜ使えないのか」と苦情が寄せられていた。市は回覧板や市広報などで説明、今年度の予算で補修費用数百万円を充当するほか、新年度予算案に残額を計上し、5月までに完了したいとしている。補修は1基につき約1~20万円かかる見込み。

4、8、10歳の3児の母(42)は「危険だからというのはわかるけれど、行って遊べなくなっているとやっぱり残念。早く使えるようになってほしい」と話していた。

(2011年2月11日 毎日jp)

2011.2.10

小学校の遊具事故 滝川市に1700万円賠償命令 地裁(asahi.com)

大学生の女性(20)が小学生だった2002年5月当時、滝川市立小学校の校庭の遊具で足を骨折して後遺症が残ったとして、市を相手に約4270万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が9日、札幌地裁であった。古久保正人裁判長は市に対して計約1741万円の支払いを命じた。

市側は遊具の設置者として賠償責任は認めたが、損害額については争っていた。

判決によると、女性は小学6年だった02年5月、地中に半分埋め込まれたタイヤの遊具で遊んでいたが、タイヤの表面が摩耗し、傾いていたため、バランスを崩して落下し、左足を骨折した。左右の足の長さが約2.5センチ異なるなどの後遺症が生じた。

滝川市は「被害者の女性には心からおわびを申し上げます。判決を真摯(しんし)に受け止めて対応していきます」との談話を出した。

(2011年2月10日 asahi.com)

2011.2.1

エア遊具安全対策を要請 強風時利用などで基準-消費者庁(時事ドットコム)

バルーン製トランポリン用遊具などの「エア遊具」による事故を防ぐため、消費者庁は31日、地方自治体や遊園地、商業施設などに安全基準を守って使用するよう要請した。

エア遊具は、テント用の幕の中に空気を吹き込んで滑り台やドーム状などに成形し、子供が跳びはねて遊ぶ。同庁によると、滋賀県高島市で昨年11月に遊具が強風で浮き上がり、子供3人が転落して軽傷を負うなど、2000年以降10件の事故が発生し、約70人が負傷した。

法規制はないが、遊具メーカーでつくる「日本エア遊具安全普及協会」が
▽風速10メートル以上で屋外使用を中止する
▽重り、くいで固定する
▽専従スタッフを1人以上置く
などを盛り込んだ安全基準を作成している。

(2011年1月31日 時事ドットコム)